Tokyo Otaku Mode Inc.鈴木亮太さんの学生時代から現在のキャリアまでをインタビュー
自己紹介文
現在のキャリアについて
現在の事業や業務内容について教えてください
私はTokyo Otaku Mode Inc.でマーチャンダイジングのチームのバイヤーを担当しています。
弊社のビジネスモデルは「越境Eコマース」と申しまして、日本のいわゆるオタク関連の商品を海外のお客様向けに販売しています。
弊社は元々SNSでファンを集め、オタク情報を英語で発信していました。しかし、ファンから情報だけでなく関連商品を購入したいとの声が多数ありました。実際、海外から日本の商品を手に入れることは難しく、それを解決するために海外向けのECサイトを始めました。フィギュアやぬいぐるみ、アパレル商品など、海外販売の許諾を得た正規商品を弊社のECサイトで販売しております。私の担当はバイヤーと言いつつも、マーチャンダイジングとマーケティングを同じチームで担っています。そのため企画から販売ページの修正までと、仕事は多岐に渡ります。
大学卒業後の経歴は?
早稲田理工学部環境資源工学科を卒業後、新卒でシェルケミカルズジャパンに入社しました。約三年間勤務した後、約二年間世界を旅し、帰国後に今勤めているTokyo Otaku Mode Inc.に入社しました。
何故世界を旅したのかというと、シェルに勤めていた際のシンガポール出張がとても面白かったからです。どうしても海外に行きたくなったのですが、私は国内でしか働けないことがほぼ決定していたので、一旦仕事を辞めて、自分で世界を旅することを決意致しました。その旅では最初にアジアを旅行した後、ワーホリビザを使って一年間カナダに滞在しました。そして帰国後に、Tokyo Otaku Mode Inc.に出会い就職いたしました。
なぜ今の職業を選択されたのですか?
理由は二つあります。まずシンガポール出張がすごく面白かったので、絶対に海外と関わる仕事がしたいと志したことです。
二つ目の理由は、二度目の就職活動の際に企業の雰囲気を重視して就活を行ったところ、Tokyo Otaku Mode Inc.のフラットな雰囲気が一番自分と合っているように感じたからです。仕事に関してはやるべきことを迅速に遂行するけど仲が良い。会社の「人」が選んだ最大の決め手でした。
学生時代について
どの学部と学科に所属されていましたか?
早稲田理工学部環境資源工学科で資源の掘削技術・選別技術や地球科学を専攻していて、地殻の構成元素を調べるゼミに所属していました。地殻中の元素がどのように結晶化するかというようなマニアックな勉強を行っていました。
どんなサークル・課外活動をしていましたか?
高校からダンスをやっていて大学でもストリートダンスをやっていました。所属していたのは早稲田大学のサークルではなくて、中央大学の仲がいい友達が入っていた「Addicted2」というインカレサークルでした。社会人も所属していたりして面白かったですよ。
どんなバイトやインターンをしていましたか?
カフェでバイトをしておりました。バイトをやっていて良かったことは仲が良い友達が出来た事と、それにより仲の良い年上の大学生から様々なことを教えて頂けたことですね。
理工学部の授業や実験、所属していた研究室での作業が忙しかったのでインターンはやっていませんでした。
学生時代にやっていて良かった・やっておけばよかったと思う事は何ですか?
サークルを頑張っていて良かったなと思います。卒業した後、「ダンスができる」「楽器ができる」など、自分に人と違うところがあると根拠のない自信がわいてくると考えていて、その自信が仕事をする上でも大きな精神的支柱になっています。
自分の場合はその精神的支柱はダンスですが、バイトでも語学でも何でもいいので、何かしら打ち込んでいることがあれば仕事をする上でも支えになると思います。
やっておけば良かったことは、時間がある学生時代に、海外留学に行っておけばよかったと思います。ありきたりな発言になってしまうのですが、前の会社で海外研修に行かせて頂く前と後では、自分の価値観が180°変わりました。
例えば、海外研修の際、社内の上の立場の人々が問題に対して迅速なアクションを行っていました。まずアクションを起こして、それにより出てきたリスクを潰すというやり方を学んだので、何かを行う前からリスクのことを考えることが無くなりましたね。「やるって思ったらやっちゃえばいい」精神が付いて自分の中では殻を破れた気がしたので海外の人々と話す経験は大事だと思います。
現在での大学生に戻れるとしたらどんな事をしたいですか?
やはり留学すると思います。もっと自由にセオリーや殻を破って自分の好きな事、やるべきだということに海外研修を通じて気付きました。もし学生時代に留学をしていたらより早くそこに気付けたのかなと思います。
就職活動について
就活中の取り組み方について教えてください
エントリーシートを添削してもらったり、SPIの勉強をしたり、面接の練習をしたり、いわゆるスタンダードな就活への取り組み方をしていました。
しかし、今になって自分にとってはやらなくてよかった事だなと思います。というのも、二度目の就活の際にベンチャーに照準を定め、「Wantedly」というアプリを使ってひたすら行きたい企業の人に会うことに専念していました。結局そのやり方が自分の本音を最大限に出せて、かつ働きたい企業に就職できたので自分には向いていたと感じました。
就活中にやっていて良かったと感じること・惜しいと感じることはなんですか?
やっていて良かったことは様々な方とお会いしたことです。特にバイトの先輩からのお話しはためになることが多かったので感謝しています。就活の話に限らず、様々な経験をしている年長者の方の意見は受け入れることが多いように感じます。
惜しいと感じることは、もっと自分の欲望に忠実になって一回目の就活をすればよかったですね。先程も言いましたが、一度目の就活の際にスタンダードな就活しかやってこなかったんです。もっと自分がやりたいことに照準を定めてアクションしていけば良かったなと今になって感じます。